NOZOMI HOME

Performance
性能

SE構法

地震に負けない安心安全な住まい

ロングライフ

家には快適性、省エネ性、デザイン性、ライフスタイルや趣味、コミュニティなどお住まいになられるご家族ごとにさまざまなご要望があり、優先順位も様々です。もちろんNOZOMI HOMEも「冬暖かく、夏涼しい家」や「一人一人のスタイルにフィットする家」は大切だと考えています。ただし、大前提があります。それは大切なご家族が安心安全に住み続けられること。
プロとして家づくりのご要望をお聞きした際に、たとえ言葉にされなくても、家に求められる大前提は…

耐震性・安心安全 強くしなやかに、 施工品質・保証体制・メンテナンス そこに在り続けること

であるとNOZOMI HOMEは考えています。

耐震性という点で見てみると、日本は世界一の地震大国です。繰り返しの大地震に耐え抜く構造躯体が必要です。その上でパッシブデザインに最適な南面に大きな窓を設けられる空間の自由度が求められます。

品質という点で見てみると、家はすべての工程においてその会社の施工品質に左右されてしまいます。また第三者にもその資産価値が認められる家を建築しなければいけません。そして家が完成してからが「住まい」のスタート。お住まい後は、安心の点検や適切なメンテナンスを行い、家の性能を維持し続けなければいけません。

このどちらも両立して初めて、住宅においての「ロングライフ」は実現できます。言葉よりも実績。NOZOMI HOMEは安心安全にお施主様ご家族の住まいを建築し、これまで守り続けてきました。今までも、そしてこれからも…。

日本の家は地震に弱い

日本の家は地震に弱い

「日本の家は地震に弱い」と言うと少し語弊がありますが、80%は事実です。

M6以上の地震だけでも、わずか24年の間に約60回発生しています。

  • 1995
    阪神淡路大震災
    択捉島南東沖で地震
    1997
    鹿児島県北西部地震
    1998
    石垣島南方沖地震
    小笠原諸島西方沖で地震
    岩手県内陸北部地震
    2000
    根室半島南東沖で地震
    硫黄島近海で地震
    新島・神津島・三宅島近海で地震
    小笠原諸島西方沖で地震
    鳥取県西部地震
    2001
    芸予地震
    与那国島近海で地震
    2002
    石垣等近海で地震
    2003
    三陸南地震
    宮城県北部地震
    日本海北部で地震
    十勝沖地震
  • 2004
    紀伊半島南東沖地震
    新潟県中越地震
    釧路沖で地震
    留萌支庁南部地震
    2005
    福岡県西方沖地震
    千葉県北西部地震
    宮城県沖で地震
    三陸沖で地震
    2007
    能登半島地震
    新潟県中越沖地震
    2008
    茨城県沖で地震
    岩手・宮城内陸地震
    新島・神津島・三宅島近海で地震
    岩手県沿岸北部で地震
    十勝沖で地震
    2009
    東海道南方沖で地震
    駿河湾で地震
  • 2010
    沖縄本島近海で地震
    小笠原諸島西方沖で地震
    父島近海で地震
    2011
    三陸沖で地震
    東日本大震災
    2013
    淡路島地震
    2014
    長野県神城断層地震
    2016
    熊本地震
    内浦湾地震
    鳥取県中部地震
    茨城県北部で地震
    2018
    大阪北部地震
    北海道胆振東部地震
    2019
    熊本県熊本地方で地震
    北海道胆振東部で地震
    山形県沖地震

地震による死者の90%は、地震発生から15分以内と言われています。阪神大震災では、家屋倒壊までの時間は約5~10秒、そして家屋倒壊後の生存時間は約14分でした。たったこれだけの時間で、建物から逃げ出すことが出来ると思いますか?人の命を守るための建物が、逆に凶器となり人の命を奪っているのです。

まだ記憶に新しい 2016年に発生した熊本地震。震度7が2回も発生し、これまで安全とされてきた2000年以降の「新耐震基準」の建物が多くの被害を受けました。特に「長期優良住宅」に認定された建物が倒壊した事実に住宅業界にも衝撃が走りました。

キロクマ!熊本素材写真アーカイブスより

皆さんは当然「長期優良住宅なら構造をきちんと計算した強い家になっているはず!」と思われていると思いますが、それは間違いです。

残念ながら、日本で建てられている木造2階建ての新築住宅は長期優良住宅も含めておよそ80%が構造計算されていません。なぜなら、建築基準法という法律の中で、「500㎡以下、木造2階建て以下の建物」については、構造計算が免除されているからです。この法律は「四号特例」と呼ばれていますが、上記規模の建物は、手続きを簡単にするという理由で実質的に構造計算を行わなくても良いのです。日本に建っている木造住宅のほとんどがこの「四号特例」に該当しています。

世界一の地震大国である日本。そして間近にせまる南海トラフ巨大地震…

しかし国は、構造計算を義務化しません。

地震に弱い家である理由を、建築基準法や国のせいにしても何の解決にもなりません。地震に強い家を建てるのであれば、まずは構造計算が必要だという事を知ってください。

下の動画は、NOZOMI HOMEのショールームを熊本地震の地震波で揺らしたシミュレーションになります。あなたなら、どちらの家に住みたいですか?

左:性能表示計算による耐震等級2基準を満たした一般的な「在来工法」で設計した場合のショールーム
右:許容応力度構造計算された耐震等級3基準を満たしたSE構法で建築した実際のショールーム

構造計算の3つのグレード

住宅規模の構造計算には3つのグレードがあります。前項で「日本の木造2階建て住宅の約80%は構造計算がされていない」とお伝えしましたが、正確には許容応力度の構造計算をしていないのです。構造計算には実は3つのグレードがあり、許容応力度計算は最も安全性が高い手法になります。

構造計算の3つのグレード
仕様規定の場合
水平構面、横架材の検討、基礎の検討はしていない。その他の項目も簡易な計算となる。
性能表示計算の場合
仕様規定には無かった床倍率の計算がある。これはとても大切な項目。
柱、横架材、基礎の構造設計がされていない(規格のサイズを使っている)。
許容応力度計算の場合
全ての項目において詳細に計算するので、最も信頼性が高い。

計算のやり方は違っていても、完成した家の安全性は同じだと思ってはいませんか?

一番簡易な計算「仕様規定」で構造を判断した建物は、性能表示計算による基準を満たしません。それも性能表示計算の3段階ある一番下の耐震等級1すら満たすことは出来ないのです。しかし、今現在も仕様規定による建物は、どんどん建て続けられています…。

建築基準法で定められた仕様規定

一般の方はこの建築基準法という法律や言葉に絶大な安心感を抱いてしまいますが、国は「最低限の基準は作ってあげるよ!でも自分の命は自分で守ってね!自己責任ですよ!」と言っているのです。早急に法律を改正して、誰もが安心して暮らせる家の基準を作ってほしいものです。木造の家を地震に強く、安全で丈夫にするためには「許容応力度計算で壁量の検討、部材の検討、地盤・基礎の検討」を行うことが大切なのです。

しかし、ここでさらに注意しなければいけない事は、許容応力度の構造計算さえすれば地震に強い家になるという訳では無いという事です。地盤が適切に補強される改良法であるかどうか?基礎が改良された地盤、建物と一体に構造計算されているかどうか?

それぞれが独立した業種業態であるこの全てを同時にしっかりと検討・検証しなければなりません。その問題を解決できる構造、それが「耐震構法SE構法」です。

木造ラーメン構法

柱や梁そのものを互いに剛接合し、強固な構造躯体をつくり上げます。従来、鉄骨造やRC造において主流だったラーメン構法を、日本の木造住宅に取り入れたのが「SE構法」です。

木造ラーメン構法

構造計算(許容応力度計算)

SE構法は先述の通り許容応力度計算(ルート1ではなくルート2相当)による構造計算を行っており、ここが在来工法との大きく異なる点の1つです。具体的にはまず、建物の鉛直荷重(建物そのものの重量と積載荷重)、風荷重(強風時の圧力)、そして地震荷重の3点について綿密な検討を行い、建物各部を立体的に応力解析します。

この結果に対して、建物の各構造部材や耐力壁、そして柱や梁の接合部が安全であること、さらに強風や地震時の傾斜角(層間変形角)・耐力壁の偏り(偏心率)・上下階の強さのバランス(剛性率)・大地震時の安全性を確認しています。

このように、木造住宅において鉄骨造やRC造と同様の「立体解析による構造計算」を全棟で実施しているのが、SE構法の大きな特徴です。

構造計算(許容応力度計算)
構造計算(許容応力度計算)

基礎

ほとんどの木造住宅では、基礎の構造計算は実施されておりません。「SE構法」では全ての建築物を基礎から構造計算しています。FEM解析と呼ばれる数値解析手法により、建物に伝わる力を解析することで、地盤強度に応じた強固な基礎設計を可能としています

基礎
基礎

構造用集成材(PEFC-CoC認証)

構造計算をするためには、材料の強度の把握が大前提です。「SE構法」では柱・梁1本1本をきちんと強度表示が可能な構造用集成材を使用しています。太さも4寸(120 mm)が標準。通常在来工法の3.5寸(105mm)と比べ断面積で1.3倍の違いがあります。

構造用集成材(PEFC-CoC認証)
構造用集成材(PEFC-CoC認証)

SE金物

「SE構法」の特徴である木造ラーメン構法を実現したのは、高剛性のSE専用金物。金物の肉厚は6mmあり、通常在来工法で使用される金物の2倍の厚みがあります。実験値で168年の耐用年数も確認。長期間の安全性を担保しております。

SE金物

熊本地震に代表されるような震度6や7クラスの地震が来ると、建物の柱に非常に大きな「引抜き力」が加わります。大地震で倒壊している建物を見ると柱が土台から引き抜かれている現象を多く目にします。「SE構法」では専用の柱脚金物を使用、高強度なアンカーボルトと相まって一般在来工法の約5倍の強度を確保しています。

SE金物
SE金物

柱と梁を剛接合する木造ラーメン構法では絶対に緩まない金物接合が必要です。「SE構法」ではこの課題を克服するために「Sボルト」という特殊なボルトを全棟標準で採用しております。

SE金物
SE金物

耐力壁

「SE構法」は繰り返し地震にも耐えられるように様々な実験を重ねています。構造用合板は「JAS特類1級構造用合板」を使用し、通常より太いCN釘と合わせて、耐力壁は一般在来工法の3.5倍の強度を持っております。

耐力壁
耐力壁

水平構面

構造計算で期待される耐震性を確保するためには、柱と梁、壁の強度と同様に、床面の強度も非常に重要です。「SE構法」では、専用の28mm厚の構造用合板を使用し、通常より太い釘CN75で直接梁に固定することで、高い床剛性を確保しています。

水平構面
水平構面

品質基準

「SE 構法」はその独自のノウハウを持ったクローズド構法です。専用のプレカット工場で、ミリ単位の厳しい品質基準が保たれております。構造部材の品質管理の証として「出荷証明書」を発行しています。

品質基準

保証

引き渡しから10年、さらに最長20年までの構造性能を保証。

「SE構法」は安全性を担保した構造躯体に対して「SE住宅性能保証書」を全棟発行。水平部材に1/120以上の傾斜、床・梁など通常荷重下での1/500以上のたわみ、柱・壁の鉛直部材の1/120以上の傾斜、という厳しい基準と、基礎・構造躯体とそれを構成する金物に起因する建物の損傷を保証しています。

保証

SE構法の構造的特徴

SE構法 一般在来工法 比較
基礎 FEM 解析による基礎設計を実施 スパン表などを使い設計者が基礎図を作成 構造計算
構造材サイズ 120mm/170mmが標準 105mmが標準 1.3倍〜2.6倍の断面積
構造材種類 JAS構造用集成材 無垢材又は集成材 無垢材の1.6倍の強度
耐力壁 JAS特類1級合板+CN釘 筋交い工法 3.5倍の強度
柱の引抜き強度 SE構法専用HD金物 引抜力24.4t〜50t HD金物 引抜力5.4t 約5〜9.5倍の強度
構造金物 SE構法専用金物 厚み6mm 金物 厚み3.2mm 約2倍の厚み
金物耐用年数 実験値/168年 塩害地域/100.8年    
柱・梁接合金物 Sボルト 53.9KN 羽子板ボルト 27.3KN 約2倍の強度
構造計算 許容応力度計算 壁量計算 構造計算
施工体制 SE登録施工店のみ施工可能 オープン工法(誰でも施工可能) 登録施工店制

※ SE構法は全ての項目において、木造在来構法の標準仕様を上回っています。

これが、NOZOMI HOMEが SE構法を選ぶ理由です。

自由度の高い構造躯体のメリット

SE構法の強さを上手く設計に取り入れることで、家がより素敵に、より愛され続けるデザインになります。

自由度の高い構造躯体のメリット
世代を超えて永く住める家

SE 構法と大空間・大開口

「太陽の光と熱をとりこめる大きな窓のある」冬に暖かいパッシブデザインを実現。
壁のない開放的な大空間でワンランク上のインテリアを実現。
眺望や光・風を取り込める自由度の高い窓の配置を実現。

プランニング~竣工までのNOZOMI HOMEとSE構法との密な連携

  1. お客様の敷地を調査
  2. 吹き抜けや勾配天井など、高い空間の自由度を活かしながらパッシブデザインを検討し、窓を開く位置、大きさを考えながらプランを検証。将来リフォームを行う場合に、取り除くことができない「耐力壁」をできるだけ室内に取らないように、外壁部も窓と緩衝しない部分に配置。
  3. SE 構法に構造計画を依頼し、建物のコンセプトを理解してもらい、検討プランの構造を簡易計算にて確認
  4. お客様にプレゼンテーションを行い、変更点をヒアリング
  5. 間取りの変更や、景観・眺望をえるための窓位置などを調整
  6. 構造チェックを行い、プランの安全性を検証
  7. プラン確定
  8. 地盤の調査、改良方法の確定
  9. 構造計算を行い、事前に確認した内容をさらに細かく検証していき、構造材のプレカット図面を作成、 基礎の構造図を作成
  10. プレカット 構造計算どおりの構造体が出荷
  11. 現場にてNOZOMI HOMEが施工
  12. 正しく施工されているかどうか?性能報告書でチェック
  13. 竣工
  14. 構造保証を付保

強いだけでなく『住まう人から愛される家』を自由な発想で構造設計することがロングライフにとってはかかせません。